避妊相談・緊急避妊

避妊相談・緊急避妊・人工妊娠中絶 contraception

林メディカルクリニックでは、安心してご利用いただけるように副作用の説明も丁寧に行い、あなたにあわせた避妊法をチョイスしています。まずはお気軽にご相談ください。

参考:避妊のススメ(バイエル薬品株式会社)

低用量ピル(OC)

低用量ピル(OC)は一日1回1錠を、毎日ほぼ同じ時間に服用されることで避妊できます。また、月経痛・月経量を軽減しニキビを改善する効果もあります。
服用を止めると速やかに自然な月経周期が回復します。服用ができない場合もあります。

OCの服用が適さない方

  • 不正出血がある
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある
  • 授乳中である
  • 喫煙している
  • 現在、医師の治療を受けている
  • 今までに入院や手術などを要する大きな病気にかかったことがある
  • 妊娠中に妊娠高血圧症候群、あるいは妊娠中毒症と言われたことがある
  • 流産・死産を繰り返したことがある
  • 現在、薬やサプリメントなどを服用している
  • 今まで薬を使用してアレルギー症状(じんましん等)が現れたことがある
  • 過去2週間に大きな手術を受けたか、今後4週間以内に手術の予定がある
  • 家族が血栓症にかかったことがある
  • 家族が乳癌にかかったことがある

以下の症状がある方

  • 激しい頭痛
  • 片頭痛
  • 目がかすむ
  • ふくらはぎの痛み
  • むくみ
  • 突然の息切れ
  • 胸の痛み
  • 激しい頭痛
  • 失神
  • 目のかすみ
  • 舌のもつれ

以下の病気と言われたことがある方

  • 深部静脈血栓症
  • 肺塞栓症
  • 高リン脂質抗体症候群
  • 脳血管障害
  • 冠動脈疾患
  • 心臓弁膜症
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質代謝異常(高脂血症)
  • 胆嚢疾患
  • 子宮頸癌
  • 子宮体癌
  • 乳癌
  • 耳硬化症
  • ポルフィリン症
  • てんかん
  • テタニー
  • クローン病
  • 潰瘍性大腸炎

OC服用の注意点

OCを服用している女性ではまれに血栓症が起こることがあります。
血栓症とは、血管内に血のかたまり(血栓)が詰まる病気で早急な対応が必要です。

ミレーナ(IUS)

ミレーナ(IUS)は子宮の中に装着するタイプの避妊具です。黄体ホルモンの作用によって子宮内膜が薄くなり、受精卵が子宮に着床するのを阻害します。経血量も減り、月経痛も緩和します。
避妊の効果の部分では。他の子宮内避妊具(避妊リング等)と比較して避妊に失敗するリスクが非常に少なく効果的です。また、一度挿入すれば効果が5年間継続しますので、長期の避妊が可能になります。
挿入後は装着位置や出血の状況などを確認する定期的な検診が必要となります。

IUSが適している方

  • 長期避妊を希望している方
  • 出産(分娩)経験がある方
  • 喫煙していてOCが使えない方

IUSの副作用

月経の出血とともに自然に脱出することがあります。
子宮から腹腔内に迷入することがあります。

IUSを使用できない方

  • IUSの成分に対して過敏症がある
  • 性器癌、黄体ホルモン依存症腫瘍にかかっている、またはその疑いがあると言われている
  • 月経以外の異常な性器出血がある
  • 医師に子宮の形や位置に異常があると言われたことがある(子宮腔の変形があるような子宮筋腫を含む)
  • 性器感染症(子宮内膜炎、卵管炎など)がある
  • 現在、骨盤内炎症性疾患(PID)にかかっている、または何回もPIDを繰り返している
  • 過去3ヶ月に分娩後子宮内膜炎または感染症流産を経験したことがある
  • 子宮外妊娠をしたことがある
  • IUS、IUD(子宮内避妊用具)挿入時や子宮の出口(頸管)を拡張する時に強い痛みがあったり、脈が遅くなったことがある
  • 重い肝障害または肝腫瘍がある
  • 現在、妊娠している、または妊娠している可能性がある

緊急避妊ピル

別名アフターピルなどとも呼ばれ、避妊に失敗したり、避妊をしない性交渉後72時間以内に診察及び内服を行うことで、望まない妊娠を防ぐ最終手段となります。
当クリニックではレボノルゲストレルを使用しています。
服用する時刻や時間帯は特に定められていませんが、なるべく早く服用してください。

※ 排卵日にあたる場合は内服しても妊娠することがあります。

レボノルゲストレルを使用できない方

  • この薬の成分に対して過去に過敏症を起こしたことのある方
  • 肝臓に重篤な障害のある方
  • 妊娠中の方

※ 肝臓に障害がある方、心臓に疾患がある方、腎臓に疾患がある方はお申し出ください。


人工妊娠中絶

林メディカルクリニックでは、平成28年から流産の処置や人工妊娠中絶の手術には、子宮/母体に優しいMVAシステムを使用しています。(妊娠8週から11週で行います。)
母体保護法指定医が一人一人の悩みに対する相談を丁寧にお受けし、最善の方法で対応いたします。
人工妊娠中絶手術費用は、妊娠週数により料金が異なります。
詳しくは、お電話またはスタッフにお尋ね下さい。

人工妊娠中絶の概要・注意点

当クリニックでは、妊娠8週〜11週までは子宮/母体に優しいMVAシステムを使用して極力負担がかからないように努めていますが、術後は心と体のケアを行い、感染症などにも注意を払い、回復に向けて休みをとりましょう。

人工妊娠中絶の流れ

  • step1

    初回の診察 first visit

    初回の診察
    1. 保険証お薬手帳をご持参の上、来院ください。
    2. 尿検査で妊娠を確認し、超音波検査を行い、胎児の確認と妊娠週数を決定します。
    3. 手術前・当日の流れや、同意書などの説明を行い手術日を決定します。
    4. 血液検査を行います。
  • step2

    手術前日 the day before

    子宮口を広げる処置をします。

    手術前日の持ち物

    • 同意書
    • 手術費用
    • 脱脂綿(カットしていないもの)200g
    • ティッシュ 1箱
    • 生理ショーツ
    • 整理ナプキン(ナイト用)2〜3個
    • スカート(色の濃いもの)

    手術前日の注意点

    • 手術前日に同意書及び手術費用をご用意いただけない場合、翌日の手術だけではなく前日の処置もできませんのでご注意ください。
    • 意書には、ご本人および胎児の父親の直筆のサインが必要になります。未成年者の場合には、親権者のサインも必要になります。
    • 手術当日、付添がない方は、緊急連絡先の電話番号を同意書に書き入れてください。

      現在はコロナウィルス感染症対策のため付添はありません。

  • step3

    手術当日 surgery date

    1. 飲食をせずに、同意書、保険証、お薬手帳をご持参の上、来院してください。
    2. 点滴を行います。
    3. 麻酔を投与し、人工妊娠中絶術を行います。
    4. 手術後は数時間ゆっくりとお休みいただき、術後の注意点を説明します。

    手術当日の注意点

    • 手術当日は朝食を食べてきてはいけません。水分(お茶、ジュースなど)もいっさい飲まないでください。
    • お化粧はしてこないでください。口紅・ネイルは落としてください。
    • コンタクト・義歯は、手術前に外しておいてください。
    • 手術当日は車の運転はできません。送迎が必要です。
    • 咳がでる方は、麻酔がかけられませんので、申し出てください。
  • step4

    術後の検査 postoperative

    手術日からおよそ2日後に術後検査をお受けいただきます。術後の検査では子宮の回復状況を確認します。
    その後は1〜2週間ごとに経過観察を行います。

    術後の注意点

    • 手術後7日間は、安静にしていてください。
    • 抗生物質を1日1回、2日間飲んでください。
    • 医師の許可があるまでは湯船に入ってはいけません。シャワーにしましょう。
    • 手術後2週間、セックスは控えてください。
    • 内服薬を飲み終わりましたら、外来受診してください。
    • 出血が多くなる、下腹部痛がひどくなる等あれば電話をしてください。

人工妊娠中絶の手術費用

費用は手術を行う時期により異なります。

妊娠8〜10週143,000円(税込)
〜妊娠11週176,000円(税込)